水処理関連業務

私たちが生活および産業に使う水は、
その多くを北アルプスを初めとする山々を源とする高原川水系からいただいています。
しかし、水を使えば、さまざまな排水が発生します。
これを適正に処理することにより、きれいな水を川に戻すことができます。
水は巡りめぐって、繰り返し、私たちが利用することになります。
清らかな高原川を守るために、私たちはさまざまな水処理業務に取り組んでいます。

私たちが生活および産業に使う水は、その多くを北アルプスを初めとする山々を源とする高原川水系からいただいています。
しかし、水を使えば、さまざまな排水が発生します。
これを適正に処理することにより、きれいな水を川に戻すことができます。
水は巡りめぐって、繰り返し、私たちが利用することになります。
清らかな高原川を守るために、私たちはさまざまな水処理業務に取り組んでいます。

下水処理施設等の維持管理

神岡衛生社は、飛騨市及び高山市からの委託を受けて、生活排水の処理に欠かせない、下水道、農業集落排水処理施設、し尿処理場を維持管理しています。
処理場まで汚水を流す管路やマンホールポンプも、下水道の重要な施設です。
定期的にマンホールポンプの点検清掃も行っています。
また、新しく埋設した管路内の状況を調べるためにカメラ調査を行っています。

下水処理施設等

当社は飛騨市、高山市から委託を受け、下記施設を維持管理しています。

飛騨市

神岡浄化センター
処理方式:オキシデーションディッチ法

高原川上流浄化センター
処理方式:JARUS III型 嫌気濾床接触ばっ気方式

吉田川浄化センター
処理方式:JARUS XIV96型 連続流入間欠ばっ気方式

山田川浄化センター
処理方式:オキシデーションディッチ法

松ヶ瀬最終処分場 浸出液処理施設
処理方式:LW-CA-B02 接触ばっ気凝集沈殿方式

北吉城クリーンセンター
し尿・浄化槽汚泥 中継施設

高山市

平湯浄化センター
処理方式:嫌気・好気ろ床方式

新平湯浄化センター
処理方式:嫌気・好気ろ床方式

栃尾浄化センター
処理方式:嫌気・好気ろ床方式

長倉浄化センター
処理方式:担体流動方式

見座浄化センター
処理方式:JARUS XIV96型 連続流入間欠ばっ気方式

本郷浄化センター
処理方式:オキシデーションディッチ法

汚泥処理

下水道施設では、汚水中の汚れが微生物によって処理され、増殖した微生物の一部の死骸が汚泥となります。
たまった汚泥は処理施設へ運んで、焼却処分します。
この汚泥は、ほとんど(約99~98%)が水分です。
これをそのまま運ぶことは効率が悪いため、脱水処理や乾燥処理で減量化します。
脱水設備がない処理場では、脱水設備が搭載された車両が巡回して定期的に脱水処理を行っています。
当社は飛騨市、高山市からの委託を受け、下記の車両で汚泥処理を行っています。

汚泥脱水車

多重円盤式スクリュープレス方式の脱水機を搭載した車両です。
処理場に横付けし、貯留槽の汚泥をポンプで脱水機に送り、薬品を加えて水分を絞り、脱水ケーキと呼ばれる状態にします。水分は85%以下になります。
水分98%の汚泥を85%の脱水ケーキにすると、汚泥の量は約10分の1になります。

汚泥乾燥車

遠心脱水式の脱水機で汚泥を脱水した後、脱水ケーキを乾燥機に送り、ボイラの蒸気で加熱乾燥する設備を搭載した車両です。
乾燥後の汚泥の水分は60~70%まで減ります。
水分98%の汚泥を60%の乾燥汚泥にすると、汚泥の量は約20分の1になります。

マンホールポンプ

マンホールポンプは家庭から出る生活汚水を集めて下水処理場等へ送るポンプ設備です。
家庭からの排水は、公共マスから下水管を通って終末処理場にたどりつき、処理場できれいに浄化されて川に放流されます。
下水管は勾配により汚水を自然流下させますが、地形上どうしても低地から高地に汚水を上げなければならないところがあります。
このような場合に中継ポンプ場を設置します。
小規模な下水道では、マンホールの中に水中ポンプが入っており、制御盤が電柱に設置されています。
ポンプもマンホールも小規模なものが多いので、ポンプに異常が発生すると最悪の場合汚水がマンホールから噴き出すことになります。
ポンプの異常にはさまざまな原因がありますが、中でも多いのは、ポンプに異物が噛み込まれて水が上がらないという状態です。
このような事態を防ぐため、定期的な点検・清掃を行っております。

管路調査

下水道の管路工事が完成した後に、異常がないかどうかを、管の内部からカメラで調査します。
また、管路は定期的なメンテナンスや補修が必要です。
この場合もカメラで管の内部を調査します。

浄化槽清掃・保守点検

浄化槽を使用される方には、法律で「清掃」・「点検」・「法定検査」の義務が課せられています。

浄化槽清掃

浄化槽の清掃は、溜まった汚泥を引抜き、内部を洗浄することにより、浄化槽の機能を回復するための重要な作業です。
年1回(全ばっ気式は年2回)行います。

浄化槽保守点検

浄化槽の保守点検は、浄化槽の機能を正常に保つため、水質を確認し各装置や汚泥を調整し消毒薬を補充するものです。
処理方式と大きさに応じて法律で点検回数が決められており、法令遵守の下、資格保有者が保守点検を行っております。
また、使用しているうちに、消耗品の交換や補修工事が必要になります。
これらも保守点検の一環として行っています。

し尿汲取り、グリストラップ清掃

し尿汲取り

し尿汲取りの清掃は、神岡衛生社創業以来の根幹業務です。
バキュームカーで便槽のし尿を汲取り、北吉城クリーンセンターへ投入し、処理されております。

計画収集

お客様とご相談の上、サイクルを定め、定期的に汲取りに伺うようにしています。

計画収集のメリット

お客さまにとっては、汲取りの時期になる都度、ご連絡いただく手間が省けます。また、連絡を忘れて溢れそうになってしまい、気をもむこともなくなります。
当社では、あらかじめ日ごとに訪問する地域を定めておくことにより、バキュームカーの走行距離と使用燃料を節約し、二酸化炭素の排出量を減らすことに努めています。
計画収集にご加入されていない方からの随時の汲取りのお申し込みも承りますが、あらかじめ何日か先までの予定を組んでいる関係で、お申し込みいただいてもすぐには伺えないこともあります。
未加入のお客さまは、ぜひ加入をご検討くださいませ。

グリストラップの清掃

業務用厨房などには、グリストラップの設置が義務付けられています。(建設省告示第1597号)
グリストラップは、業務用厨房からの排水に含まれる油脂を分離・捕集します。
油脂分が直接下水道や浄化槽に流れることや排水管に油脂が詰まることを防ぐために設置されています。
年1回の清掃では詰まってしまうことが多く、定期的な清掃が必要になります。
グリストラップには生ごみや油脂等が溜まっていきますので、定期的に清掃しないと次のような問題が発生します。

  • 排水管が詰まって汚水が逆流する
  • ゴキブリやハエ等の衛生害虫が発生する
  • 河川の汚染を引き起こす

排水管が詰まってしまうと、清掃だけではなく、貫通作業が必要になります。
また、緊急のご連絡をいただいて、直ちに作業にとりかかっても、作業終了までは厨房が使えなくなります。
ぜひとも、定期的に清掃していただきますよう、お勧めいたします。